お正月は1月1日。12月25日のクリスマスが終わるとやって来る・・・と思っていたら、「ロシアでは、クリスマスよりお正月の方が先」とのこと。というのも、ロシアの宗教であるロシア正教会は、現行暦であるグレゴリオ暦ではなく、紀元前46年にローマの皇帝ユリウス・カエサルが定めたユリウス暦という暦を使っているからです。グレゴリウス暦との差は13日。 そのため、旧暦の12月25日は現在の1月7日となり、この日にロシア正教のクリスマスが行われます。したがって、ロシアの街中がクリスマス一色になるのは、欧米や日本に比べ比較的遅い時期です。12月なるとクリスマスツリーが飾られ、町のイルミネーションも輝き始めますが、子どもたちが楽しみにしているプレゼントは、12月31日にツリーの下に置かれ、新年を迎えてから開くそうです。
今、世田谷美術館で開かれている『内井昭蔵の思想と建築』の内井昭蔵は、祖父・父と三代続く建築家で、このロシア正教会に非常に強い影響を受けました。祖父・河村伊蔵は函館ハリストス正教会、豊橋ハリストス正教会の設計に携わり、さらに父・内井進が金成ハリストス正教会、小田原ハリストス正教会の両聖堂、およびニコライ堂のイコノスタスの設計に関わりました。内井昭蔵自らの建築にも、ロシア正教会を通じて幼少のころから育んできた祈りの心が表われているといわれています。
※世田谷美術館の『内井昭蔵の思想と建築』の鑑賞後は、
《ル・ジャルダン》で、もうひとつのロシアをお楽しみください。
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